2Pacロックの殿堂入りスヌープ・ドッグのスピーチを全文紹介【パート③】

 

2Pacがロックの殿堂入り

4月7日(アメリカ時間)にて2Pacがロックの殿堂入りを果たした。彼はソロヒップホップアーティストとしては初の殿堂入りアーティストであり、ヒップホップの歴史にとって大きな一歩となった。ジーン・シモンズのように、ヒップホップアーティストがロックの殿堂入りをすることを好まない人もいるが、やはりヒップホップファンからすると喜ばしいことであろう。

Playatunerでは当日にインスタグラムなどにアップされた映像からスヌープ・ドッグのスピーチ内容を紹介したが、XXLにてスピーチ全文が掲載されているので、今度は全文を紹介をしたい。少し文章が長いので、パート①パート② 、パート③にわけたい。

 

スヌープ・ドッグ パート① パート② から

俺の心のなかに2Pacの母Afeni Shakurの記憶は鮮明に残っている。2Pacが撃たれたと聞いた瞬間、ラスベガスに飛んだんだ。病室に入った瞬間彼がベッドに救命装置をつけて寝ているのを見て、気絶しそうになったんだ。そしたら彼の母が俺をハグをして「あなたは強くいないとだめよ」と言ってくれたんだ。そこから俺は2Pacの側にいって、愛してることと、お前なら絶対乗り越えられるということを伝えたんだ。そんなときでも、彼女は自分よりも俺のことを考えてくれていて、俺に強く愛することを教えてくれたんだ。彼女がいかに強い女性であり、深い愛を持っている人かということがわかる。2Pacは小さい頃から母親に「愛すること」の強さを教わっていて、音楽を通してそれを伝えていたことに気がついたんだ。だから俺たちは今ここで彼の功績を祝うために集まっているんだ。

 

スヌープ・ドッグは2Pacの母Afeni Shakurとの関係を語った。以前「Dear Mama」に関連付け、Afeniについて紹介したが、まさに2Pacのパーソナリティがどこから来ているかがわかる。息子が重症ななか、弱ったスヌープのことを気にかけ、強くいることを教えてくれたのだ。特にスヌープは2Pacと仲違いしたまま別れているので、精神的にはかなり弱っていたのだろう。さらにスヌープはこう語った。

 

パックは歴史の一部なんだ。彼は歴史をつくった。ヒップホップの歴史であり、アメリカの歴史の一部でもある。学校で学ぶように、リサーチをすればするほどその歴史を知ることができる。だから皆も今度放映される映画「All Eyez On Me」を見て、2Pacの多面性を理解してほしい。多分皆が思うより色々なサイドを持っている人だった。俺はラッパーの2Pacや俳優の2Pacについて話してるんじゃない。2Pacという「人間」についてだ。それを伝えた上で、Tupac Shakur、ロックンロール殿堂にようこそ!

俺のブラザー2Pacは肉体フォームでここに来ることはできなかったから、俺が彼の代わりにこの誇り高き称号を受理する。2Pac愛してるぜ。ロックンロール殿堂入りの世界にようこそ。Thug Life!

 

2Pacはアメリカの歴史だと語ったスヌープ。これはまさに真実であり、彼ほどのリーダーは今後も現れないのかもしれない。6月に放映される2Pacの伝記映画「All Eyez On Me」の宣伝っぽいフレーズも入ったが、この映画がいかに注目されているかを表している。スヌープのスピーチはパート①パート②、パート③と全部読んでみると彼のここ21年間の気持ちと昔の思い出が濃縮されており、涙なしでは読めない内容となっている。今は魂しかこの世に残っていないかも知れないが、おめでとうございますと伝えたい。

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