Dr. Dreに音源を聞かせる直前でT.I.に阻まれたラッパー【Dee-1】
インディーズアーティストが夢見るフックアップ/コーサイン
Snoop Dogg、エミネム、ケンドリック・ラマー、Anderson .Paak、彼らの共通点はDr. Dreのフックアップがあったということだろう。インディーズアーティストにとってDr. Dreに聞いてもらえるということはかなり重要なことである。気に入られたら大スターになる可能性があるが、気に入らないと何事もなかったかのように関係性が終わる。
そんなDr. Dreに音源を聞かせる直前まで行きながらも、T.I.の入室により話のトピックが変わってしまったラッパーがいる。彼の名前は「Dee-1」である。
クリスチャンのラッパーとして2013年にRCA Inspirationと契約した彼は、まだ爆発的な知名度はないが、確実にファンベースを増やしているニューオーリンズのラッパーである。ポジティブなラップであり、放送禁止用語を使用しない彼のスタイルはメインストームにはまだ出てこないが、熱狂的なファンは多い。
彼の「グラインド/ハッスル」は上記の曲を聞くと伝わってくる。上記の「Jason Geter」とはT.I.を発掘したマネージャーであり、彼に自分の音源を聞いてもらうためにいかに試行錯誤したかをラップした曲となっている。彼が登場しそうなクラブにて自分からお金を払いライブをさせてもらった話や、Jason Geterに遭遇するためにアトランタの友達のソファに数週間泊まらせてもらった話など、この曲からはまさに「ヒップホップ魂」を感じることができる。
現在彼はレーベルと契約し、その契約金で借金を返済したらしいが、今後さらに頭角を表すだろう。Dr. Dreに聞かせることができなかった代わりに、Playatunerを通じて日本のリスナーに届くと願う。
ライター紹介:渡邉航光(Kaz Skellington):カリフォルニア州OC育ちのラッパー兼Playatunerの代表。umber session tribeのMCとしても活動をしている。
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