9th Wonderが大学で教師を担当した授業が面白い。若者へのメッセージと驚きの最終課題とは?

 

 

凄腕プロデューサー

はヒップホップ界にたくさんいる。しかし9th Wonderほどのプロデューサーはなかなか存在しないであろう。最近だとケンドリック・ラマーのDAMN.のラストを飾るDUCKWORTH.のプロデュースをしていたり、ハーバード大学の研究員としても成果を残している。

ケンドリック「DAMN.」のラスト「DUCKWORTH.」に込められたストーリーを解説/考察

 

そんな彼の活動を紹介したいと思う。彼はノースカロライナセントラル大学にて音楽ビジネスの授業を受け持っているのだが、ここでも彼はヒップホップカルチャーのために動いているのだ。彼が生徒に言い渡した最終課題は「自分たちで0からレーベルを作ること」であった。9th WonderはSpectrum Newsにてこのように語った。

 

9th Wonder:ヒップホップというものは、今までコミュニティにて起こっていることを伝えるメガフォンのような役割を果たしてきた。私たちはもっと若い世代に「種」を植え、何かを残すことをしないといけないと感じている。この8週間は授業で種を生徒に受け渡してきたけど、生徒たちのなかで徐々に「私にはできる!」という自信が生まれているのを感じるよ。

 

このような若い世代に未来を見せる活動はとても素晴らしいと感じる。実際にこの授業から「Black Bullies Records」というレーベルが立ち上がっており、2人のアーティストが所属しているとのこと。生徒のうちの1人はこのように語った。

大学や小さい寮で始まった最高峰のレーベルもたくさんある。Def Jamは寮の部屋でビートを作っていたことからはじまった。俺たちは何か素晴らしい方向に向かってると感じる。

若い世代がこのように音楽を通して「希望」と「志」を感じるのは素晴らしく嬉しいことだ。この一件だけでも9th Wonderの功績は計り知れないと感じる。このように次の世代に種を受け渡し、自分のリソースを投資することが発展にとって最も大切なことだと感じる。Playatunerでは教育に投資しているChance the Rapperスヌープ・ドッグNicki MinajBeyonceBig Seanなどの活動を積極的に紹介をしているので是非チェックして頂きたい。教育についてはChuck Dが語ったこちらの記事もオススメだ。

スポーツとアートにたいする「教育観」の違い。Chuck Dが歪な教育の環境について語る。

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